バナナトラップは主に南西諸島などで行われる採集方法です。
仕掛ける場所をきちんと理解してやれば、かなりの成果が得られる採集方法です。
沖縄や奄美大島など・・・
どの島に何が生息しているかは事前に調べましょう。
ここでは実戦的なテクニックをお伝えします。
①-1.樹液&灯火で必要なものは、トラップ採集でも必要です。
懐中電灯・・・昼間の下見の時にも必要です。灯火採集など、いろいろな場面で活躍する必須アイテムです。
ホームセンターなどでありあわせのものを選んでもそれなりの価格になり、結局無駄遣いになります。
通販で小型で明るいものを探したほうが断然良いです。
電池はぜったい充電式が、コスパ抜群です!
懐中電灯に使う古い電池は明るさが減少し、成果にも影響しますので、毎回必ず新品に変える必要があります。
しかし使い捨てで、毎回買いなおしていたら電池代が馬鹿になりません。
充電式のほうがコスト的には安あがりなので、断然おすすめです。
懐中電灯は単2、単3など、いろいろな電池を使うので、スペーサーを同時に購入しておくと便利です。
これがあれば、単3型の充電電池だけで、複数の懐中電灯にに対応できます。
アマゾンのリンク貼ったパナソニックのものは安心ですが、安い百均のものでも、多少の加工すれば問題なく使えるものが多いです。
服装
帽子・・・必需品です。
タオル・・首を虫から守るほか、汗拭きにも必須。
長袖、長ズボン・・・できるだけ肌を露出させないことが、ケガの防止にもなります。
軍手・・・上記と同じ理由です。
靴は長靴が基本です。ハブ除けです。
日本野鳥の会ブランドの レインブーツ はコンパクトに折りたためて採集旅行に便利なすぐれもの
ルアーケース・・・複数のクワガタを保管する時は、虫かごだと噛み合ったりしてきずものになりやすいので、個別に入れられる容器が便利です。専用のものは無いので、ホームセンターなどで、ルアーケースやツールボックスなど、適当なものを探します。フタがしっかり閉まるものでないと、クワガタは簡単にこじ開けますので注意が必要です。
①-2.トラップの準備
トラップは、実は準備に一番気を使う必要があります。
現地で準備するという甘い考えは捨てましょう。
トラップは、バナナ購入→ネット詰めというプロセスだけでも半日をつぶしてしまい、現地での活動時間は大きく制約されてしまいます。
しかも発酵までに数日かかりますから、バナナトラップは、出発前に準備!
事前に送付できなければ、作ったトラップを数重の袋に入れて持参します。
作り方は、バナナをストッキングのような袋に詰めるだけです。
早く発酵させるために、つぶして焼酎をかけるなどの技もありますが、効果のほどは不明です。
あまり事前にやると、発酵しすぎてどろどろになってしまいます。
設置する数日前に作って、事前にホテルなどに送ります。経験上では、一週間だと発酵しすぎてどろどろになりますから、二日~三日前がベストです。
トラップづくりに使うネットは、ストッキングなら短く両足ばらばらになっているものか、キッチンの水切りネットのようなものが良いですね。
従来はパンストが定番でしたが、パンストを吟味し購入するのは、なかなか勇気がいるので、下記のようなネットがいいと思います。
②-1.クワガタのいるポイントへ!
現地に送るor持参したら、目指すはクワガタのいる林ですね!
実はここが一番のハードルです。
そこは事前の情報収集が必須!
教えるのは簡単ですが、まずは自分で調べましょうね・・・
樹液採集はクヌギ でしたね。
南西諸島の林道にはクヌギはありません!
シイの木が目印になります。
南西照葉樹林の代表的な樹なので、これから初採集の方は覚えましょう!
こんな風にクワガタが来たら理想ですね~♥
でも、バナナトラップでは、もっとクワガタがつくことも稀ではないですよ。
シイの照葉樹林の感じをまずは覚えて、「あすこらへんにしかけよ~」という感覚を磨いてください。
離島では採集禁止エリアや、採集禁止種が増えて来ていますが、多くはマナーを守らない採集者が残念ながら多くいたことが原因になっています。そのような情報は事前に確認して、ルールはきちんと守りましょう。
決め手は・・・
・生息しているポイントを外すと全くとれません。
・トラップは可能な限り広範囲に仕掛けますが、どこに仕掛けたか?記憶しておく事が大事です。メモをとるなどしないと覚えていられません。実際は・・・・
・トラップは仕掛けてから効き目が出るまで少し時間がかかります。
トラップは木の上のほう(リュウキュウノコギリクワガタ)、目の高さ(アマミコクワガタ、アマミシカクワガタ)、根元(スジブトヒラタ、ヒラタ、ネブト)など、仕掛ける場所によって傾向が異なります。
※アマミシカクワは現在採集禁止。