市販のプラスチックのケース。大きさの理想は大型の30cm×50cmくらいあるもの
オオクワガタは力持ちなので、プラの飼育ケースのふたなどは開けて逃げてしまう事がありますので、ガムテープなどでふたを閉じる必要があります。
また、水分が蒸発し、乾燥しやすいので、ラップなどをふたの下にはさみます。
また、あまりにも狭いケースで♂♀を飼うと、♀が♂を食い殺してしまうこともあります。
→オオクワガタ羽化の連続写真・・・画像をクリック!
初めてクワガタを飼う方でもカンタン!
オオクワガタは捕まえるのは難しいので、まずは購入してやってみましょう!
憧れの黒いダイヤモンド オオクワガタの
かっこいい成虫が手に入ったら、大切に飼って、
産卵させて増やしましょう!
ここでは、オオクワガタの飼育を前提に説明していますが、コクワガタ、ヒラタクワガタもほぼ同様の飼育方法でブリードすることが可能です。
このページでは、飼育の方法と、必要な用具を説明しています。
オオクワガタは採集は難しいが、飼育して増やすことは、コツさえつかめば割と簡単にできます。
コクワガタ、ヒラタクワガタも比較的簡単ですが、ノコギリクワガタはやや難しく、ミヤマクワガタはさらに難しいです。
まずはオオクワガタ成虫の用意
(まずは自分で採集してみよう→採集方法はこちら)
天然もので樹液でとったものならば、交尾済みの場合が多いので、♀だけでも卵を産みます。 灯火採集の場合は、新成虫の可能性もありますので、♂と一緒にセットし、交尾させます。
ブリードものの場合は羽化した年は交尾、産卵をしないことが多いので、羽化の翌年のシーズンまで待ちます。♂♀一頭づつか、♀一頭だけをいれること。複数いれると喧嘩します。
採集できなかったら・・・購入して飼育を始めよう。
オオクワガタの成虫を採集するのはかなり困難です。
飼育を始めるなら、コクワガタが採集できたらそれで始めることが最初のおすすめです。
コクワガタはオオクワガタの飼育方法とほぼ同じなので、まずそこからやってみて慣れたらオオクワガタの成虫を購入して、チャレンジしたらいかがでしょうか?
65mm
オオクワガタの価格は大きさの何倍にも比例して上がっていきます。80mm超えは何万円もします。(自然界にはほとんど生息していないサイズです。)
ただし飼育で増やす事が易しいオオクワガタは、ブリード品はかなり安価に購入できるようになりました。
60mm台(天然ものだと、これでもかなり大型の部類)だとブリード品なら3000円前後で入手できます。オオクワガタにこだわるならまずはそこから始めることをおすすめします。
購入するならホームセンターなどで売られているものより、専門店のほうがよく管理されているのでおすすめです。
幼虫やわけあり品(ブリードでディンプルがあるもの)などは安価に購入可能です。
飼育ケース
市販のプラスチックのケース。大きさの理想は大型の30cm×50cmくらいあるもの
オオクワガタは力持ちなので、プラの飼育ケースのふたなどは開けて逃げてしまう事がありますので、ガムテープなどでふたを閉じる必要があります。
また、水分が蒸発し、乾燥しやすいので、ラップなどをふたの下にはさみます。
また、あまりにも狭いケースで♂♀を飼うと、♀が♂を食い殺してしまうこともあります。
一般的な飼育ケース
この形のものは、ふたをしっかり閉めて、できれば重しを乗せるなりして、脱走を防ぎます。
オオクワガタは力持ちなので、このようなフタは簡単にこじ開けて脱走します。
また乾燥しやすいので、定期的にキリ吹きなどで保湿をする必要があります。
コンテナ型
専門的にやる人はこの形です。私もよく使いました。
脱走する危険性はほぼありません。
また、保湿の管理もしなくてよいので便利ですが、欠点は中身が観察できない点です。
オオクワガタ産卵セット 器具のみ 説明書付き 昆虫 飼育セット
プロゼリー マット 産卵木↓
産卵木
クヌギを発酵させたもので、市販されています。夏場はホームセンターなどでも買えますが、やはり通販が便利です。
できるだけ芯のない、太いものを使用します。
ホームセンターなどでも購入可能ですが、これも通販での購入が便利です
・産卵木
二日~三日くらい水に浸して、水分を充分吸い込ませます。これが不十分だと産卵しません。
ここがポイントです!
水につけて上から石などを乗せて完全に沈めて水をよく吸収させます。
・クヌギマット
産卵木が半分埋まるくらいで、底からの高さは5cm~8cmくらいに敷き詰めます。
水分は充分に必要なので、コップで2~3杯くらいをざぶざぶとかけて、マットを湿らせます。
乾燥度合いがものによって異なりますが、湿っているというよりも、濡れているくらいの状態にします。
セットして一か月~二カ月で、産卵木はぼろぼろに穴を開けられます。こうなったら確実に産卵しています。
そのような状態になったら産卵木を取り出して、別の容器で一か月くらい保管します。
※取り出して保管する意味は・・・①すぐ取り出すと卵のままの可能性があります。卵での採取は死亡の確率が高いので、できるだけ一令まで育つのを待ちます。②そのままケースに入れっぱなしだと、親虫につぶされてしまう恐れがあります。
保管期間が過ぎたら、産卵木を割って幼虫を取り出します。
ナタなどを使ってもいいですが、慎重にやらないとせっかくの幼虫をつぶす恐れがあります。
丁寧に素手で崩して行くのが無難です。
秋から冬に向けて気温が下がると、オオクワガタは活動をやめてマットの下にもぐって休眠します。
この間気をつけるのは、乾燥を防ぐ事です。
適度な湿り気を切らさないようにします。
オオクワガタは低温には強いので、温度変化の少ない北側の冷暗所にケースを保管しましょう。
まとめ・・・①クヌギの産卵木は数日水につけて、完全に水をふくませる事。②大きめのケースを使用すること。③飼育ケース使用の場合はサランラップなどをふたにかませて乾燥を防ぐ事。かつガムテープなどで脱走を防ぐ事。コンテナBOXの場合はこの心配は要りません。
餌は昆虫ゼリーが管理上もっとも楽です。
冬場は温度変化の無い場所において、時々様子をみましょう。
はじめてクワガタを幼虫から飼育しようとしている方への基本的な説明です。大型の作出などマニアックな情報は各種書籍がありますので、そちらを参考にしてください。
用意するもの
幼虫を入れる容器 (菌糸ビン、またはブロー容器など・・・下記参照)
クヌギマット(菌糸ビンの場合は不要)
すりこぎ、またはクヌギマットを詰める器具
上記のように産卵木から初齢幼虫を取り出したら、飼育用のビンにセットします。
菌糸ビンの場合は最初からクワガタ幼虫がもぐりこむ木くずと菌床がありますので、そのまま幼虫を入れてください。
自分でつくる場合は市販のクヌギマットを少し湿らせて、ブロー容器などにすりこぎなどで左記のイラストのようにぎゅうぎゅうに押し固めます。
とにかく力ずくでぎゅうぎゅうに押し固めます。
クワガタの幼虫が済む材を作る感覚です。
容器の既知から2~3cmくらいの高さまでカチカチに詰めます。(口まで目いっぱいに詰めてはいけません)
そして、すりこ木の反対側の細い方を使って凹みを作りましょう。
ここにクワガタの幼虫を入れます。
クワガタの幼虫は自力でクヌギを固めた中を掘り込んで入っていきます。
念入りにしたい方は、フタの周りをエタノールで消毒しておきます。(消毒用エタノールは薬局で購入できます。)
菌糸ビンと言われるキノコの菌糸を含ませた飼育材は大型の成虫を羽化させるといわれていますが、高価です。
コクワガタでまずは飼育を始める場合は、上記の説明のようにブロー容器のようなプラスティック性の容器にクヌギマットをぎっしり詰め込んだもので充分だと思います。昔はネスカフェの空き瓶などでやっていましたよ・・・
通販サイトは送料がかかるので、まとめ買いがおすすめです。
上記のように幼虫をセットしますが、幼虫が大きくなりエサがすかすかになったら交換が必要です。交換は2齢になる晩秋頃が適切かと思います。
コクワガタなど小型の種類では交換は必要ありません。
4月~6月頃に幼虫は前蛹になります。
前蛹になってから3週間から一か月で蛹に・・・
蛹からさらに3週間で羽化します。