<初夏のブナ林にコルリクワガタを求めて>

(コルリクワガタに初挑戦)

はじめてブナ林にヒメオオクワガタを探しに出向いて以来、私はすっかりブナ林の魅力にとり付かれ、いままで見ていた、クヌギの樹液にクワガタが群がる夢はもう見なくなり、代わりに高地の青空をバックにしたヤナギの枝にとまっているヒメオオクワガタを夢に見るようになっていたのでした。

ブナ林の秋のスターがヒメオオなら、春のスターはルリクワガタ族。ルリ、コルリ、ニセコルリと、関西には3種の分布が確認できていますが、なかでもコルリクワガタは、ルリクワガタのなかまで最も生態が良く解明されており初心者でも採集成功の確率が大きいとの事。

こう思うといてもたってもいられません。早速初夏のブナ林めざして出発だ!とGW中に子連れでO山をアタック。しかしこの時は落石が車道を塞いでおり残念ながら敗退。途中会ったマニア部隊の方々は、車を止め徒歩で山頂ヘ向かったのです。私は一人でしかも子連れなので、無理と諦めひきかえしました。(このときお会いしたマニア部隊の方には、秋ヒメオオ狙いの時も再会。このHP見てたら連絡くださ~い!)

それから数週間後、私をクワガタ道に導いてくれたしんさんに連絡すると、「ぜひ再挑戦しよう!」ということになり、ふたりで再挑戦をしたのでありました。

(再びO山に)

5・26JR三田駅に朝8:00に集合し、愛車レガシーでO山に。。中国道から播但道を経て和田山に到着したのは9:30。そこから国道9号線をひたすら西へ。。。心配はGW中にあった巨大な落石です。車より大きい石が三個程道の中央をふさいでおり、通行不能状態だったのです。あれが撤去されてなければ、山頂へのアプローチ方法をかえなければなりません。

 

最後の部落を過ぎ、道は細くなり深山幽谷の趣がする木立の間をひた走ります。釣りを楽しむ人々の姿がチラホラと。。しかしわれわれの目標とするブナ林はまだまだ上なのです。

心配していた落石は撤去されており、感動。道路を守るお仕事って大変ですね。目標ポイントへは11:00頃到着。美しいブナが見えます。いや~自然はいつ来てもイイスね。。

それからブナの新芽を探すが、もうこのあたりのブナはすでに新芽を開いており、なかなかおあつらえむきの樹が見つかりません。う~ん!やっぱり時期が遅いか?でも諦めずに木々を注意深く見ながら、少しづつ山頂方向に歩いて行く。ほとんど諦めかけていた矢先、私がふと眼をやったミズナラの小木にキラリ!!とメタリックブルーの姿!「いたぞ~!」補虫ネットを車に置いてきた私はパニックになり、帽子でとろうとして落としてしまった。私の声をきいてかけつけた、しんさん。「まだまだたくさんいるぞ!」とデジカメで写真を撮影。

上がその感動的なシーン!嬉しくって涙がでそう。

その後もしばらく捜索したが、他の木には数匹のみ。最初に見付けた木が大当たりだったようでした。

 

おしまい