自然が豊かなエリアに行ったら、街灯を探してみよう。
虫が集まる光には、クワガタやかぶとむしも飛んで来ます。
初めての場所でもオオクワガタを見つける事ができるかも・・・
①ー1.服装
街灯や自販機まわりなら、特別な服装はいりません。
①-2.必要な装備
懐中電灯・・・昼間の下見の時にも必要です。灯火採集など、いろいろな場面で活躍する必須アイテムです。
明るいものを選びましょう。
ホームセンターなどでありあわせのものを選んでもそれなりの価格になり、結局無駄遣いになります。
通販で小型で明るいものを探したほうが断然良いです。
ヘッドライトを併用すると、効率が格段にアップします。
電池はぜったい充電式が、コスパ抜群です!
懐中電灯に使う古い電池は明るさが減少し、成果にも影響しますので、毎回必ず新品に変える必要があります。
しかし使い捨てで、毎回買いなおしていたら電池代が馬鹿になりません。
充電式のほうがコスト的には安あがりなので、断然おすすめです。
初期コストは多少かかりますが、それ以降は電池の買い足し、廃棄などにも気を使わずに、コスト的にも安いので、必須アイテムと言えるでしょう。一度に充電できる数と、時間の制約を考えると、複数個持っておくと便利です。
特に旅行先などでは、充電器不足が時間的な制約があるので致命傷になります。
とにかく昆虫採集は、お金をかけず、楽しみMAXでいきましょう!!
また、懐中電灯は単2、単3など、いろいろな電池を使うので、このようなスペーサーを同時に購入しておくと便利です。
単3→単2に変換できますが、単2を使う懐中電灯などでも、軽量かつ低コストで使用できてたいへん便利です。
ルアーケース・・・これも樹液採集と同じです。虫かごだと噛み合ったりしてきずものになりやすいので、個別に入れられる容器が便利です。専用のものは無いので、ホームセンターなどで、ルアーケースやツールボックスなど、適当なものを探します。フタがしっかり閉まるものでないと、クワガタは簡単にこじ開けますので注意が必要です。
灯火採集は都市近郊では難しく、自然が豊かな田舎で探すことになります。
雑木林での樹液採集と違い、昼間の下見がいらないので、旅行などで立ち寄った時にも、いろいろな明かりには注意しておきましょう。蛾などがたくさん飛んでいる明かりには、甲虫もくる可能性が大です。
②-1.採れるエリアのイメージ
樹液採集は都市近郊の小さな雑木林でもできますが、灯火探しは自然が豊かなエリアに行かないと難しいでしょう。
そのような自然が近いエリアなら、街中の明かりや自販機などで採集が可能です。
イメージ例:山に囲まれた温泉街
峠につながる国道や県道沿い
灯火採集は下見をしていない初めての地域であっても、蛾などの虫が多く舞っている街灯などの明かりを頼りに行えます。したがって田舎の方に旅行した際は、いつでも採集のチャンスがあります。
②-2.オオクワガタが採集できる灯火
当おもしろ理科くらぶメンバーが採集したオオクワガタはほとんどが灯火によるもので、樹液でのオオクワガタ採集経験は二例しかありません。
オオクワガタを街灯で拾うなら、新潟県や福島県などに有名産地があり、我々の仲間も年に数頭採集しています。
温泉街の中の街灯や自販機での採集経験もあります。
有名産地の桧枝岐を中心にした一帯はすべてオオクワガタの採集が可能ですが、その中でも濃いゾーンと薄いゾーンが混在しています。濃いゾーンではほとんど毎年のように採集していますので、経験を重ねて濃いゾーンを探し当ててください。
②-3.採れる明かり
・街灯・・・街中のものや、橋の上のものなど
・自動販売機
・コンビニの駐車場
・公共施設・・・駅、道の駅など
・看板を照らしている明かり
田舎の道では車がかなり高速で飛ばして来ますので、事故には注意します。
オレンジ色の光より白い光が良いとされていましたが、最近はLEDが増えています。LEDの光は白く見えても虫は集まりにくい光です。(全く来ない訳ではありません。)
できるだけLEDではない街灯を探します。
③ー1.灯火で採れる時期と天候
一般的には6月~9月です。
しかし6月~7月前半は梅雨のため、雨の事が多いです。
雨でも採れない事はありませんが、梅雨の長雨により気温が下がると
灯火採集はほとんど成果があがらなくなります。
我々がよく採集している東北エリアだと、6月は寒すぎてダメな事が多いです。
また8月もお盆以降は秋の気候になり、虫が飛ぶ環境ではなくなります。
したがって灯火のベストシーズンは、7月の梅雨明け以降8月のお盆前、という事になります。
もちろん猛暑ならもっと長くなりますし、冷夏なら短くなります。
ポイントは気温です。
天候は晴よりも曇り気味で、少しお湿り程度の小雨が降ったあとくらいのほうが、成果がよいように思います。気温20度以上が理想です。
③-2.灯火で採れる月齢
月明かりのない日の方が当然灯火採集には適していますが、必ずしも新月である必要はありません。
灯火採集を行う時間帯は23時より早い時間帯です。大雑把に言うと、上弦の月は日没時に空にあり、深夜に沈みます。満月は日没と同時に上がって来ます。そして下弦の月は深夜に上がってくるわけです。したがって下弦の月、及びその数日前ならば、灯火採集をしている時間帯は、月明かりはありません。
月齢で言うと20以上ならばOKです。
この記事を読んでいても立ってもいられなくなったあなた!さっそく採集に行きましょう!
明かりのない山奥では、灯火セットによる採集が有効です。
昔は発電機やスクリーンなど、大げさな装備が必要でしたが、今ではバッテリーの性能も良くなりましたので、充電式のライトで充分クワガタが狙えます。
このページは初めての方向けの記事なので、詳細は避けますが、機材購入だけで最低でも数万円かかりますので、別の機会にご紹介いたします。